ビル・マドロック・ジュニア（Bill Madlock, Jr.、1951年1月12日 - ）
MLB−ロッテ（88）
1988年成績.263 19本塁打 61打点
暗黒ロッテの超大物外国人
絶賛低迷中のロッテ・オリオンズ、落合やリー兄弟に代わる大砲として獲得したのが"Mad Dog"、ビル・マドロックである。
MLB通算2008安打、首位打者4回という圧倒的な実績は来日した外国人打者の中でも群を抜いており、対抗出来そうなのはレジー・スミスやフリオ・フランコぐらいか。
球団関係者も大盛り上がりで、川崎球場を改修しマドロック専用ロッカーをこしらえ、挙句の果てにはマドロックTシャツなんてものまで作ってしまった。その期待は測りしれず、マドロック自身も活躍する事に絶対の自信を持っていたようだが...
年齢的に衰えて速い球に対応できなくなっており、かつての首位打者の片鱗は見えぬまま、打率はシーズン中盤まで2割5分を前後した。
期待していた球団・ファンを大きく裏切る低調な成績で、有藤監督からはボロクソに言われ、川崎球場の外壁には「マドロック立入禁止」なる落書きまでも現れた。
最終盤にようやく適応し始めたのか10.19では本塁打も放つ。だが当時の基準的に物足りない数字であることに変わりはなくこの年限りで日本を去った。お魚を咥えて打席に立っていたらもっと打てたかもしれない。
マドロックが可哀想なのは単身赴任となりホームシックに陥ってしまったこと。そして英語が通じる外国人がおらず、話し相手が通訳しかいなかったこと。これでは孤立するのも無理はない。
順位が決まると残り試合を残して早々に帰国する外国人が殆どの中、最後までプレーした点は日本時代の数少ない美点だろうか。今更言ったところでだが。
[査定について]
・弾道 パワー
「俺は基本的にライナーを打つことを心掛けている。球場の大小でホームランは変わらないぜ」と開幕前のインタビューで語っている...
→捉えたらめっちゃ飛ぶタイプなんじゃないかと推測します。するしかない
・チャンスF
得点圏.207
・対左E
対右.277(332-92)12本 対左.219(105-23)7本
→MLB通算では左右共に打率.305。流石の一言に尽きる
・ホーム突入 プレッシャーラン
闘志溢れるスタイルで有名。Mad Dog、狂犬のあだ名は伊達じゃない
・ア
→死球数14は清原に次いで両リーグ2位。やはり一定の警戒はされていた？
→出塁率の高さは流石。現代なら違った評価をされただろうが、DH専だからどっこいどっこいかな？
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